フラワーショップ|有限会社プランタンさかきや

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知っておきたい花贈りのコツ

花贈りのコツ

日本には古来より、贈り物のしきたりや作法が数多く存在します。
お花を贈る際にも多くのしきたりがあります。当店ではお客様からご依頼いただくご注文の用途に合わせて、その用途にふさわしい花材や色などを選んで商品を作成しています。
現在では、そこまで古いしきたりにはこだわらないという人も増えてきていますが、相手へ失礼のない範囲で必要最低限のマナーを知っておくことはとても重要なことです。

マナーが重視されやすい花贈り

お見舞いの花/出産祝いの花/開店・開業・移転祝いの花/お供え・お悔やみの花

マナーをどこまで重視するかは、相手との「親密度」によります。
相手との関係が親密であればあるほど、「相手の好みの色や花」を選ぶとよいでしょう。
しかし、ビジネス上の花贈りなど、そんなに相手の事を知らない場合や目上の方へ贈る場合には、無難に花贈りのマナーを押さえておくべきです。

お見舞いと出産祝いの花贈り

お見舞いに向いてる花

病気や怪我をした人へのお見舞いの花で気を付けることは、「縁起が悪いもの」「病気や怪我を連想させるもの」を避け、なるべく明るい気分になれる色を選びます。また、病室で体を動かすのが不自由なことが多いので、管理のしやすい花をおすすめします。

【おすすめの色合い】
ピンクオレンジ系(明るく柔らかいイメージ)/黄色オレンジ系(ビタミンカラーとも言われ、暖色系で色が強すぎない)

【おすすめの商品】
アレンジメント(貰ってすぐに飾れる。水替えなどの手間もかからない)

お見舞いには向いていない花

お見舞いには、根がある鉢物は根づく(寝つく)に通じると言い、病気が長引くことを連想させるため、あまり向いておりません。
ですが、最近ではあまり気にされない方も増えており、「ガーデニングが好きな方なので」と鉢物を持っていくというケースもあります。逆に「鉢植えのほうが長持ちする」という理由から鉢物を贈る方もいらっしゃいます。
マナーやしきたりは、知っておいて損はしませんが、贈る方と贈られる方、お互いの感じ方が大切になってきます。

【控えた方が良い花】
シクラメンは「死苦」/バラは血を連想させる/椿は花が首からポロっと落ちるのが縁起が悪い
などその花の持つイメージからも良くないとされる花もあります。また、香りのキツイ花や花粉が多い花も入院されている方に配慮して控えるのがマナーと言われております。

花束に関するマナー

お見舞いに限らず、花束を贈る際に気をつけておきたいマナーが本数です。
・2本(分かれる、別れる)
・4本(死)
・8本(八=末広がり=病気が広がる、悪くなる)
・9本(苦)
・13本(西洋では不吉とされる)

なおお祝い事には、8本は末広がりで良いとされています。贈るシーンによって本数でも変わってきます。

お供え・お悔やみの花贈り

葬儀前に花を贈りたい時

葬儀の前に、ご遺体の枕元にお供えする花を「枕花(まくらばな)」と言います。相場は、5,000円~10,000円くらいの金額が一般的とされています。
枕花として使用する商品には、そのまま飾れる「アレンジメント」がおすすめです。花束だと、ラッピングをほどいて花瓶を用意して、活ける手間がかかってしまうので、ご遺族の手を煩わせてしまう可能性があります。

贈る花の色合いは、「白基調」が無難です。

初七日から四十九日までに贈る花

初七日から四十九日までに贈るお花のは、飾る手間の要らない「アレンジメント」が無難です。まだ、亡くなってから間がないので、お花の色合いは白基調がおすすめです。ただし、白一色では寂しいと感じる場合は、白系のアレンジに少しピンクや黄色、紫などの色を入れて、淡くやさしい色合いで贈られてもよいでしょう。
亡くなられた方がお子さんであったり、長生きされた方の場合は、比較的明るめの色を選ばれることが多いでが、基本的に色合い自体にタブーはありませんので、受け取っていただくご遺族の方が喜んでくれる色合いは何か?ということを考えて選ぶことが重要だと思います。

四十九日以降に贈る花

四十九日を過ぎてから供えるお花は「ご仏前」と呼びます。亡くなってからまだ日が浅い時には、わりと白基調が一般的ですが、四十九日を過ぎると花の色もだんだんと明るく華やかな色目を使用する傾向があります。
お花の種類は、「アレンジメント」や「花束」が一般的です。
四十九日法要のためのお花を用意する場合は、法事を行うお寺や会場に、「受取り(持込み)の可否」を事前に確認しておきましょう。その際のお花は、受け取ってからすぐに置いて飾れる「アレンジメント」がおすすめです。

仏花について

「仏花(ぶっか・ぶつばな)」とは、お墓や仏壇に供える花のことです。よく使われる花は、輪菊・小菊・マム(洋菊)・カーネーション・スターチスなど、なるべく長持ちする花が使用されます。お墓でも仏壇でも両脇に2つ花瓶がありますので、仏花は基本的に2束で1ペアです。
また最近では、伝統的な仏花よりも故人が好きだった花や色に合わせて供える方も増えてきております。「菊類は入れずに洋風のイメージで」などのリクエストも多くいただくようになりました。ただ、遺族の中には、古くからのしきたりや色合いなどを非常に気にされる方がいらっしゃることもあります。故人にふさわしい花を贈りたい!!という「自分の判断」と「相手や周りの方が喜ぶか」という両方の視点に立ち、バランスを考慮したお花を選ぶことが大切になってくると思います。

お通夜・葬儀のマナー

お通夜・葬儀に参列する際は、花を持参しないようにしましょう。「不幸を待っていた」というイメージを与えてしまう為です。どうしても贈りたい場合は初七日~四十九日頃に贈るのがよいでしょう。